自分教という宗教をつくりたい人へ
誤解があってはいけないので、念のために説明しておくと、宗教団体やコミュニティをつくること自体は全くもって悪くはありません。
あなたを家元とした一門をつくることはビジネスを継続させていく上では有効です。
ただ、一門やピラミッドの階層を2~3階層程度にしておかないといけません。
なぜなら、階層が増えれば増えるほどリスクが増えていくからです。
どういうことかというと、自分が管理できない階層をつくってしまうと、あなたの目の届かない階層の人間が、勝手にさらなる階層やルールをつくりだします。
そして、家元であるあなたの信用や信頼が目に見えないところで崩れていきます。
そうやってコミュニティは崩壊していきます。
会社の組織とかはわかりやすいですよね。
ある程度の期間勤めて、そこそこの地位や収入を手に入れてしまうと、社内での社会的欲求を満たそうとするようになり、「これは社長(会社)の意向だ」とか言って自分の気に入らない部下を排除しだします。
間違った会社愛によって、独自(個人的)のルールや罰則をつくりだして、いわゆる、パワハラをするわけです。
セミナーやビジネス塾でも多いですよ。
教祖は自身をどんどん神格化していき、都合が悪くなれば自然の摂理や真理と言って責任の所在を宇宙や神にスライドしてごまかします。
「だって神様がそう言ってるんだもん」
というカンジですね。
さらに、金にがめつい取り巻きや中堅が信者をパワハラまがいのルールで縛り出す、というのはよくある構図です。
具体的に言うと、SNSの”いいね!”やシェア、タグ付けの強要、ブログでの紹介や参加レポートの強要、集合写真参加への強要などがそうですね。
強いコミュニティというのは教祖は自分自身を神のポジションに置きます。
そうすると責任の所在や能力をごまかせないので、教祖の能力もおのずと高くなっていきます。
で、こういう教祖は、真っ当な批判であればガンガン対応し、スルーしたり逃げたりすることはありません。
突っ込まれても反論できるだけの経験やノウハウを増やし続けているので。
数人の横並びのコミュニティなら良いんですが、上下で階層を増幅していくともはや将来的にリスクしかありません。
リスクを最小限におさえた上でビジネスで早く成果を出したいのであれば、多少高いお金を払ってでもマンツーのコンサルをオススメします。
マンツーのコンサルであれば、何かおかしいことがあればとことん戦えますが、コミュニティの場合は、異論を唱えたら即”一対多”で袋叩きに合い泣き寝入りせざるをえなくなるのがオチです。
頭が良くてメンタルが強い人であれば、組織相手に毅然と戦うのも全然アリですが、大抵の場合は返り討ちに合います。
これからコンサルティング等、ビジネスを教える立場になる予定の人は、マンツーで対応するのかリスクを把握した上で、一門を形成するのかは慎重に考えましょう。
基準は、クライアントも幸せになって尚且つあなた自身も幸せであれることです。
長期的なコンサルティングを受けられる前に、まずは単発セッションをご利用ください。ポイントさえわかれば、ご自身でマーケティングを実践できる場合もあります。